ペットボトルの蓋


先日読んだ「コンビニオーナーぎりぎり日記 / 仁科充乃」に、この様なことが書かれていました。


 一般にあまり知られていないようだが、多くの人々に知っておいてほしいことがある。炭酸飲料の入っていたペットボトルの危険性についてだ。

 コンビニでは、お客の飲み終えたペットボトルを回収している。ペットボトルの回収車は、キャップがついていると持っていってくれないので、店側でボトルのキャップを外す作業をしなければならない。これが結構、手間でたいへんな作業となる。

 真夏の暑い時期、ゴミ箱にはびっくりするほどの速さでペットボトルが溜まり、すぐに満タンとなる。狭い店内にペットボトルのキャップ外しのスペースなどない。外へ出て、駐車場の片隅に陣取り、炎天下での作業となる。大量のペットボトルのうち、7割ほどのキャップがきっちり閉まっている。飲み残しが入ったものもある。キャップを外し、中身を捨てねばならないので、キャップがついていないボトルの3~5倍の時間がかかる。なかにはギッチリとタバコの吸い殻が詰めてあるものもあり、これだと中身のタバコを振って取り出したうえで、中を洗わねばならない。

 ここからがぜひ知っておいてほしいことなのだが、炭酸飲料が入っていたペットボトルのキャップを外すことほど危険な作業はない。猛暑の中、外のゴミ箱に入れられたペットボトルの中では残った炭酸飲料が発酵し、破裂寸前になっている。ちょっと外しかけた段階で、ブシュッ!と嫌な手応えがあった途端、バンッツ!!とキャップはあらぬ方向へと飛び出していく。眼球に直撃すれば失明しそうなほどの威力だ。

 だから、私たちは炎天下、炭酸飲料用ペットボトルかそうでないかを識別し、炭酸飲料のペットボトルならおっかなびっくり飲み口を誰もいない方向へ向け、顔を背けてそろそろと空気を抜きながら外す。こうなると1本につき5~10倍の時間と手間がかかる。それだけ気をつかっても、かすかに空気が漏れるか漏れないかの段階でバシュッ!!とキャップは飛び出していく。手間なだけではなく、危険なのだ。

 ペットボトルを飲み切って、ゴミをまとめる気持ちでフタをする心理はわからなくもない。でもそのひと手間によって、こちらは手間ばかりではなく、身が危険にさらされている。ペットボトルを飲み終えたあとのひと手間は不要です。どうぞ、フタをせず、そのまま捨ててください。


 私もコンビニのゴミ箱はよく利用させてもらっている。私は社内で飲む時は、すぐに蓋を取ってしまい、車内のゴミ箱に入れて、早めに飲み切ってしまうタイプなので、蓋をしたまま、ペットボトルのところに入れることは無い。しかし、いつも思っていた。

 蓋を入れるところは有るのに、中で分別されていない。笑 同じ所に入るのだから、意味が無いのではないか。しかし、その考えは間違っていたようです。

蓋を取って捨ててほしい、そんな願いが有るらしい。

皆さん、ペットボトルの蓋は取ってから捨てましょう。笑



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