書評でも読書「ハンチバック」


先日読んだ、「100歳まで読書 / 轡田隆史」にこう書いてありました。

「書評を読むのも読書」

そんな言葉を印象的に思っていましたが、

先日読んだ、芥川賞を受賞した、

『ハンチバック / 市川沙央』の書評が岩手日報に載っていたので、

つい目を止めてしまいました。笑



「ハンチバック」は「せむし」という意味で、著者は当事者。

生きれば生きるほど、自分が壊れて行く。

女として生まれたからには、出産や子育てを望むが、

出来ないであろう自分が望むことは、

「妊娠と中絶」

お見事な書評だと思いました。笑

是非、彼女の受賞記者会見を皆さんに見てほしい。

普通に読書できることの幸せ。

健常者であるという、当たり前そうなことに関する感謝。

芥川賞の受賞作など、ここ何年か読むようにしています。

記者会見のインパクトはもちろんありますが、

市川沙央さんは、自分の頭の中にこれから長いあいだ、刻まれるであろう、

そんな本書でありました。



私が印象的だった言葉は「パラレル」です。

どんな風に接し、寄り添っても、噛み合うことは無い。

ある程度の距離を保ち、いつまでも平行線。

「パラレル」

私はスキーをしていたので「パラレルターン」という言葉を知っていたので、余計に心に刺さりました。笑


芥川賞で、最近ドはまりしたのは、今村夏子さんです。

むらさきのスカートの女
アヒル
こちらあみ子
星の子


こんな独特の世界が文章で展開されていく。

そんな私の知らない世界を導いてくれた。笑

あためて、読書の素晴らしさに感謝する日々でございます。笑




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